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2006年春に神主を辞め、某弱小会社に入社するも、たったの10ヶ月で鬱病になり2007年3月で退職。半年の休養を経て現在は営業事務としてある業界では有名な会社で正社員として働いています。元神主だったので、それに纏わる忌まわしいネタも公開しつつ、有難さ-127%でお送り致します。
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 京都駅に6時15分到着予定でしたが、僕の予想通りそれより30分も早く到着しました。しめしめ。
 京都駅のコインロッカーに着替えやら何やらのいらないものを放り込み、必要最低限の道具を一澤帆布のショルダーバッグに入れて奈良へと向かいました。バッグの中には御朱印帳、財布、お茶、携帯、ガイドブック。ガイドブックとお茶が重いです。

 7時には奈良に着いたものの、まだ社務所や寺務所が開いてなくて結局待ち時間が出来てしまいます。それでも春日大社、東大寺、興福寺の朱印を貰えました。時間の関係で駆け足になってゆっくりと鑑賞出来なかったのが残念です。春日大社の中に「興福寺の僧がお参りに使った道」とかいう看板があったので、それに従って歩いていったら山の中に迷い込んでどうしようか、なんて状態に陥ったりしましたが奈良教育大学近くに無事出てくることが出来ました。途中で鷺池の所で可愛い猫様と遊んだりしながら、とことこ歩いて奈良町に向かいました。
 奈良町の下の方に位置する「砂糖傳」で「御門米飴」を買うのが目的です。レトロな壺入りで東大寺長老、故清水公照師の文字がビシッと入った一品です。中は美味しい水飴状の米飴。味は濃厚ですがさっぱりしていて、口の中に残らないのが良いです。味見もさせて頂きましたが、これで飴湯作ったらすごく美味しそう………な味でした。毎日ちびちび舐めても良いんですけど。
 壺は黒い方の壺にして(赤茶もある)、あとは和三盆糖を買いました。和三盆はワラビ餅とか白玉に掛けるつもりです。抹茶も入れよう。
 今度来た時は赤茶の壺を買う予定です。

 「砂糖傳」のすぐ近くにある「ならまち格子の家」も予定外だったのですが、無料だったので入ってみました。伝統的な町家なのですが、そこかしこに置かれた古道具類がいい味出していて、いいなあこんな所に住みたい、と思いつつ写真を撮りまくりました。階段型抽斗とか堪らない。土間がある土間が!!と無言で興奮しました。
 古い家だけあって個人の部屋という概念はなさそうな間取りでした。衝立で仕切るのかな?

 時間がないので大急ぎで飛鳥へと向かう。
 橿原神宮前駅で降りて、すぐそばのレンタサイクルで自転車を借りて飛鳥へと飛ばしました。飛鳥は一見普通の田舎を装っています。どう見ても昔は都があったようには見えませんが、日常のすぐ横に異界の入り口のように変なものがある場所なのです。
 ちなみに観光するならバスより自転車の方が早くて小回りが利いて良さそうです。
 偶に雨がぱらつく中、橿原神宮、欽明天皇陵、猿石、吉備姫王墓、鬼の俎、鬼の雪隠、高松塚古墳、中尾山古墳、亀石、石舞台古墳、酒船石、亀形石造物、孝元天皇陵を廻りました。
 お金取るところと取らない所があるのですが、その差が何なんだか分かりません。安いからいいんですけど。
 最初に行った猿石は思いっきり民家の裏にあって驚きました。もうちょっと民家から離れていると思ったのに。裏に住んでる人の気分はどんなもんでしょうか。とりあえず猿石達は「う~わ~、絶対こいつら何か憑いてるよ~!!」という異様な気配をぷんぷんさせておりました。下手な仏像より何かありそうです。でも好きです、デザインが。
 鬼の雪隠や俎も結構デカイもので、何の為に作ったのかなあとしみじみ眺めてしまいます。
 高松塚古墳は公園になっているのですが、敷地が広くて中々本体に辿り着けずに困りました。何とか辿り着いたものの、解体中で全体が白いテントに覆われていました。これはこれで壮観ですが。
 続いて亀石。こいつもとんでもない所にあります。普通の農道の脇にドンと鎮座しているのです。これも何だったのか分かりませんが、結構可愛い。でも道端になんで………
 そこから石舞台古墳へ。教科書で見たアレそのままのものがありました。大きさは予想通りでしたが、アレの下が空洞になっていて入れるとは知りませんでした。上の部分のみだと思っていたので。中は意外に明るいのです。お気に入りスポット。
 今度は酒船石へ。山の中、竹薮に囲まれた中にあります。これも何でこんな所にあるのかなあ?そしてこの溝は何なんだろう?
 手塚治虫の「三つ目がとおる」を思い出します。その為自転車漕ぎながらついつい、「ヒュ~ルルンルン♪」と唄ってしまう。何に使ってたのかなあ、あんな場所で。
 酒船石からすぐそばの所には亀形石造物。これの脇の石がどうしても和式便器に見えて仕方がない。
 その他途中に古墳や陵があると出来るだけ見ながら、橿原神宮前駅に戻りました。そこから橿原神宮を参拝して、近くのお土産屋さんで土偶と埴輪を買いました。埴輪は母親が欲しがっていた物で、土偶は僕が欲しかったものです。お店のおばちゃん曰く、「土偶は売れ筋」だそうです。まあこんな怪しいものは中々売ってないからね。でもリーズナブルでいい。

 飛鳥を後にして、今度は大神神社に向かいます。そんなに遠くないはずなのですが、乗継が悪くて結構時間が掛かってしまいました。大神神社の参拝自体はすぐに終わってしまったので、近くで買ったたこ焼きを突きながら、駅の待合室で待機。

 本日最後の目的地、石上神宮目指して天理へ。
 ここが噂の天理。和風だけどコンクリート製の怪しい建物群。時折見られる黒い法被を着た人。話には聞いていましたが、流石天理教の本拠地ですね。僕は完全に余所者。
 そこらに掲げられた「ようこそ おかえり」の言葉にも何だか恐怖を感じます。何か「もうここから何処にも行かせない………」という続きのフレーズがありそうな気がして。もう役所まで形がおかしいし、大学の形も勿論だし。
 そんな異様な空間を2キロ歩いて石上神宮に到着。既に5時なんですが、何とか御朱印だけはゲットしました。時間がなくてあんまり見られなかったです。次は見たいなあ、重文とか国宝なんだから。
 でも鶏様はしっかり見ました。尻尾が立派だ~。放し飼いらしくて職員が帰り始めても境内を占領し続けていました。

 再び2キロ歩いて天理駅。JRで帰ろうか近鉄で帰ろうかと考えて、何故かJRがあからさまに高いので近鉄で京都まで帰りました。車中では爆睡していました。
 ホテルについたのは8時過ぎ。へとへとでしたが今日着ていた物を洗って干してから、お風呂に入ってご飯を食べて爆睡。
 
 どうして僕の旅は毎回歩き回ったりする体力勝負の行程になっちゃうのかなあ?
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プロフィール
HN:
榊原恭一郎
性別:
男性
職業:
営業事務
趣味:
読書、DVD鑑賞、SD、ネット等インドア趣味
自己紹介:
大卒後神主×年→無職2ヶ月→会社員10ヶ月→鬱病になって療養しつつ無職6ヶ月→念願の事務職に就職。
2回連続問題ありで離職率の高い職場を選んで体を壊しているので、次こそはマトモな所を狙って就職活動したつもりです。超アナログではあるけど居心地は悪くないと思う。
 夢は経理事務だったけど営業事務職、年収300万以上を夢見た結果、その夢は叶う職場(のはず)です。求人票に嘘がなければね。

 そんな駄目人間風味のコーヒー飲まないスターバックスファンのブログ。スタバグッズ蒐集が趣味。他にも色々集めてます。
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