アパートの更新に行って来ました

物置として借りている近所のボロアパートの更新に行って来ました。
もともとは2011年の震災直前に今よりももっとボロいアパートをセカンドハウス的なつもりで借りたのですが、大震災発生。余震も頻繁でとても住めないと判断(他の部屋には住人がいるのですが)、それからずっと物置として使っています。
高齢の大家さんが嫁いできた当時には既にアパートは建っており、正確な建造年が不明と言うなかなか面白いアパートでしたが、数年前の大雪で屋根が崩れてしまいました。
僕の部屋には影響がありませんでしたが、他の部屋には多少影響があったようです。
そこで大工さんを呼び修理の見積もりを頼んだところ、そもそもが壮絶に老朽化しているので、屋根だけとはいえ修理するとなるとかなりの金額になる。立て直した方が安いくらいという結果になり、アパートは潰して更地にする事になりました。
そして住人は立ち退く事になり、僕は大家さんが所有する別のアパートを紹介され、こちらに荷物を移すことになりました。

今いるこのアパートもかなりレトロというかボロいアパートです。それでも築40年程度のようなのですが、風呂なしトイレありという程度の物件です。壁が薄いので隣のテレビや咳もよく聞こえます。今でもこんな物件があり、満室というのだから驚きです。
このアパートの前回の更新が2017年3月だったんですが、それから2ヶ月後にポストに不動産屋が変わるというお知らせと、今まで手渡しだった家賃が不動産屋の口座に振り込みになるというお知らせでした。
手渡しはわざわざ大家さんの家に行かなくてはならず、更に大家さんが留守さったり呼び鈴に気づかない？という事もあり、再度訪問する事になったりとかなり面倒だったので、振込はとても嬉しい事でした。
大家さんの防犯的にもその方がいいよな、と大家さんの玄関から見える十数か所に及ぶ防犯カメラ映像が映るモニターを思い出しながら思っていました。月末にまとまった現金がある事は住人、元住人なら知っている訳で、ヘタなコンビニ強盗よりも遥かに手に入る金額は多いだろうし、成功率も高そうでいつも心配でした。

足こそ悪そうなものの、頭はしっかりしていた印象でしたが、最後に会ってから2年程経ちます。
前の不動産屋さんは最初の数年は渋谷の事務所まで行って手続きしましたが、ここ数年は郵送で書類をやり取りするだけで済みました。
新しい不動産屋さんは自転車使えば20分程の近さで(交通機関使うと渋谷より面倒)、更新手続きの為に初めて事務所を訪ねました。
ザ・雑居ビル！という怪しげな佇まいの年季の入った建物でしたが、店舗内は綺麗。廊下やエレベーターはちょっと怖かったです。2時間ドラマで怪しい探偵が事務所構えてそうな雰囲気(そして探偵は事務所内で死体で見つかる感じ)。
事務所で契約書を読み上げて貰いながら確認していたら、大家さんの近況が分かりました。
認知症がかなり進んでおり、契約者名は大家さんと信託受託者として見た事もない名前が。
後見弁護人？とかかと思ったら、大家さんの妹さんの旦那さんとの事です。
不動産屋が変わったり、家賃の支払い方法が変わったのはこのせいだったのかも知れません。
現金手渡しの時は手書きのメモみたいな受領証と、支払通帳みたいなのでサイン貰ってましたので払った払わないというトラブルはありませんでした。でも受け取ったあとのお金の管理とかが難しかったのかも。

今の所アパートを借りるのに問題はないのですが、今後大家さんが亡くなったりしたらアパートはどうなるのかなとそこだけ心配です。お子さんはいないのかも知れないし、妹さんとかが相続するとして、複数のアパートを相続となると相続税も相当なものになるはず。
そうなったら今あるアパートを手放したりするのではと思うと、数年後には新たにアパート探さないといけないのか…という心配。
見た感じ80過ぎくらいだから、認知症かどうかを覗いても心配です。
今時3万以下の家賃なんてなかなかないもんなー。