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2006年春に神主を辞め、某弱小会社に入社するも、たったの10ヶ月で鬱病になり2007年3月で退職。半年の休養を経て現在は営業事務としてある業界では有名な会社で正社員として働いています。元神主だったので、それに纏わる忌まわしいネタも公開しつつ、有難さ-127%でお送り致します。
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 僕はもうすぐ無職になります。
 この不況の御時勢に自ら進んで定職を失うなど愚かだ、という御意見もありましょうが、僕にはもう耐えられそうにないからです。

一、給料が低い

 大卒なのにこれはないだろ~?、と素で突っ込みを入れたくなる程低い。なんだか労働基準法に抵触しそうな勢いです。まあ、僕の知り合いの女の子は月収十万ちょいだと言ってましたが。
 正直家を出るのは不可能な額。賞与を加えた年収でさえ、フリーターの方に負けています。
 でかい神社だとそれなりに良い給料らしいのですが、僕のいた所は………。
 まさか某有名神社の巫女さんの方が100万も多いとは思わなんだ。
このままでは僕の将来は真っ暗です。家が神社な訳ではないので、住む場所にも金がいる身としては、少々マズイ状況でした。
 逃げるなら早いほうが良い、と気付くのに何年も掛かってしまいましたが、やっと気付いて逃げる段取りがついたのです。


一、就労時間が長い、休憩なし

 普段から8時前に仕事開始、帰宅は5時半。でも忙しい日や時期によっては7時前に働き始め、当然のように帰りは遅くなり、良くても8時頃。最高記録は11時近くという事態になりました。
 時期によるとはいえ、そんな生活をしていれば、体調がおかしくなるのも当然のこと。家に着いたら日付変わってたり、終電とかに乗って危うい状況もしばしば。

一、疲労で倒れた

 ある忙しい時期のことだった。僕は早く家に帰って眠りたいと切に願いながら、帰宅する人でそこそこ混んだ電車に乗っていた。
 大体電車では座れないので、いつもと同様につり革に摑まって文庫本を読んでいた。
 そこまではいつもと変わらなかったが、変化は乗り換え駅の一つ手前で起きた。
 急速に体が重くなる。文庫本の文字が霞み、何重にもなって見える。
 ひょっとしてやばい?、と思った数秒後には立っていられないような状況に。運良く目の前に座っていた人が降りたので、すかさずそこに座るが既にそれすらつらい。何とか横に倒れるのは避けて座ったまま上体を折るようにして前に倒れる。
 周囲から見たら今の僕はヤバイ人に見えるのかな、と冷静に思いながらも呼吸が苦しくて意識が飛び始める。
 何だか胸が苦しい。呼吸が止まりそう。心臓が鉛にでもなったように重い。もしかして、死にそうなのか?
 体調が回復しないまま、乗り換えの駅に到着した。
 一瞬どうしようか迷い、とりあえず降りることにした。
 今にも隣に座っている人に倒れ掛かりそうなのだ、降りて歩いた方が少し楽になるかも知れない。
 無謀にも電車を降りた時、最早視覚も聴覚も殆ど機能していなかった。
 周囲を進む人の波もぼやけて霞み、人間の形を認識出来ない。
 音は両手で耳を塞いだ時の、ゴオーッという音を大きくしたような音しか聞こえず、ある意味無音のようだった。
 ふらつく足で階段を上り、連絡通路から改札に向かう辺りで完全に意識がなくなった。最後に「改札だから定期出さなきゃ」と思いながら。

 気がつくと、僕は改札を通って少し行った所に倒れていた。横には駅員さんが「大丈夫ですか?」と心配そうに見ている。
 更に数秒経って状況を理解する。
 体調は相変わらず最悪だし、心拍数が狂ったように上がり、冬だと言うのに汗が噴出しているが、何とか家まで帰れるレベルにはなったようだ。
 駅員さんに大丈夫ですと告げ、よろよろとホームに辿り着く。
 確実に座れるように各駅に乗る頃には、嘘のように体調は回復していた。
 さっきのはなんだったのか、と思いながら何気なくポケットに手を突っ込むと違和感。
 ………あれ? 定期券がない?
 慌てて探すがやっぱりない。
 そういえば僕はどうやって改札を抜けたんだ?
 思い出そうとするが、全く記憶がない。推測するに、僕は何とか定期を取り出したのだろう。そして改札に入れた(若しくは入れようとした)が取り損ねたのではないだろうか。
 急いでさっきの駅に戻るが、定期は見つからず、切符を買って帰ることになった。
 
 定期なくすと痛い出費だなあ、と思い帰宅後30分程経った頃、電話が鳴った。僕の地元の駅から15分位行った駅からで、僕の定期が届けられたとのこと。夕飯も食べずに速攻で取りに行きました。
 
 意識を失うほどの事態はこの時だけですが、その後も疲労の余り降りるべき駅に着いても体が動かないといったレベルでの体調不良が頻発したので、僕は今の仕事に限界を感じて退職を希望するようになりました。
 未だ死にたくない。
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はじめまして
私も平成26年3月31日で神職を退職しました。奉職期間は12年です。神社の総務課長・筆頭権禰宜でしたが、退職理由が全く同じです。今は就活中ですが、面接を十社近く受けても通らない状況で四苦八苦しています。ただ、心理的には晴れやかな状態ではあります。同じ様な方がいらっしゃったので、共感と勇気がもてました。
九州の元神職 2014/08/09(Sat)14:08:39 編集
こんにちは
私は、20代前半で神主を辞め早20年以上経ちます。

ここ5年ほど前から、友人と月1回神社参拝して、ブログにて参拝した神社を紹介しております。

確かに神社界は封建的な社会で、世襲制です。俸給も他よりは低くやりきれない思いもあると思います。

養成所、大学出身者では、俸給にも差があります。

宗教人全ての人とは言いませんが、『きれいごと』を言う人もおりますよね。

ある先輩と話しをすると、現役の神主ほど、『神』に対する思いが欠けていると聞きました。非常に悲しいことだと思います。

所詮、神社界も『金』です。

私が、以前お勤めさせて頂いた有名大社では、鬱病や病気を患っておられるようで、驚いています。

笑顔もなく、ピリピリした雰囲気に変わっているように思われます。

一般人として神社へ参拝させて頂くことの方が、神と心の中で会話ができ、心が安らぎますね。

どの仕事も大変なのですが、サラリーマン神主が増えている今、果たして『神主』としての誇りを持って日々お勤めされている方々はいるどれくらいいるのでしょうかね。
私も、元神主 2015/04/18(Sat)11:20:36 編集
無題
こんにちは。はじめまして。
ブログ拝見させていただきました。

http://www.nichirenshoshu.or.jp/page/jpn/p-deta/kyogaku/shinko/shinko_2j.htm#1

こちらを是非読んでいただきたいです。
ルイス 2015/12/02(Wed)14:42:44 編集
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プロフィール
HN:
榊原恭一郎
性別:
男性
職業:
営業事務
趣味:
読書、DVD鑑賞、SD、ネット等インドア趣味
自己紹介:
大卒後神主×年→無職2ヶ月→会社員10ヶ月→鬱病になって療養しつつ無職6ヶ月→念願の事務職に就職。
2回連続問題ありで離職率の高い職場を選んで体を壊しているので、次こそはマトモな所を狙って就職活動したつもりです。超アナログではあるけど居心地は悪くないと思う。
 夢は経理事務だったけど営業事務職、年収300万以上を夢見た結果、その夢は叶う職場(のはず)です。求人票に嘘がなければね。

 そんな駄目人間風味のコーヒー飲まないスターバックスファンのブログ。スタバグッズ蒐集が趣味。他にも色々集めてます。
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