セクシーボイスアンドロボ

　今期はこれといって面白そうな番組がない、と個人的に思っていましたが「セクシーボイスアンドロボ」だけは何となく気になっていたので、とりあえず初回を録画して鑑賞。
　その結果非常に面白かったです。聴力が良くて声真似名人な中学生・ニコにパシられてる（でもきっと本人に自覚はない）オタクなフリーター・ロボのコンビ。妙な運命で出会いスパイとしてコンビで活動する二人なんですが、２人ともなんだかんだお人好しなので、このドラマはギャグ系に見せかけたヒューマンドラマ！？のような気がします。
　映画で言えば「スパイキッズ」みたいな。

　１話もラストが結構切なくて、ニコの感じることにも共感が持てたので迷わず２話も鑑賞。
　今回は見事に涙腺が緩みました。

　突然美容院にバイクで突っ込んできた強盗。散髪寸前で顔にタオルを掛けられていた為逃げ遅れたニコとロボは、なりゆきで強盗と一緒に警察から逃亡する破目になり、強盗に言われるままに伊豆へ向かうことになる。
　頭にカラーボールを喰らい緑の髪の強盗は、誰かに頼まれたと思しきメモを手にパンや桜餅も買ったり、ニコの携帯で何処かに電話して「ただいま」言ったりと妙な行動。隙を見て携帯のリダイヤルを押してみると、女性の声の留守番電話で、音声を録音中に誰か帰ってきたらしく、最後に「おかえり」と入っているメッセージだった。強盗はこれを聞いていたらしい。
　強盗は声の主であるスズちゃんに逢いに行くのだという。
　様々な難関をクリアして、いざ目的の家に辿り着く。
　そこには中年の夫婦が暮らしていた。その奥さんの体内には、強盗と同棲していたが交通事故で死んでしまったスズちゃんの内臓があった。
　強盗は生きているスズちゃんに謝りたいと奥さんに頼み、了承した奥さんが見せてくれた手術痕に向かって泣きながら謝った。
　買い物頼まれても間違ったもの買ってゴメン、とか日常の小さなことなど沢山沢山謝った。
　
　そして次の日、強盗は警察に出頭した。

　強盗が謝っているシーンで本当に涙目でした。
　僕も色んな人にゴメンって言わなきゃいけないし、有難うも言わなきゃいけないのに、全然言えてなくて、ゴメンって思ったから。

　前の会社の人にももっとちゃんと言わないといけなかったと思った。でも鬱状態で満足に言えずに帰って来ちゃったし。改めてゴメンって言いたい人と、「僕が鬱になった原因の殆どが貴方ですよ」って感じで逆に謝って欲しい人もいます。非常勤の先輩には会った回数は少なくても、１番最初に僕の異変に気付いて親身に話を聞いてくれた人で、恐らく常勤の人の誰よりも僕の状態を把握していたと思われます。
　非常勤だし僕がどうなったところで関係ないだろうに、僕のことをすごく気遣ってくれました。この人がいなかったら、僕の退職はもっと早かったと思います。非常勤故にちゃんと挨拶出来なくて残念ですが、また逢えたら「ありがとう」を言いたい。

　母親にもゴメンはいっぱいあるかな。まずは誕生時の帝王切開。生まれると同時にお腹に大きな傷を負わせてゴメン。１歳半まで歩かなくて心配させて、幼稚園登園拒否して心配させて、小学校高学年では原因不明の給食のみの拒食症で３ヶ月給食食べなくて心配させて、お金がないのに大学行きたいとか言って入って、最初の就職してからは毎朝早くから準備の為に起こしてゴメン。就職して数年後にはお腹に最大直径９センチの腫瘍が出来て、手術や検査で心配かけてゴメン。毎日お見舞いに来てくれて有難う。仕事２回も辞めてゴメン。あんまり所得がなくてゴメン。
　他にもたくさんゴメン。もっとあるはずだけど、思いつかなくてゴメン。

　親父さんにはないかな。あ、でも大学の１年前期の学費出してくれて有難う。ちゃんと返したよ。

　あとは元彼女さんにもゴメン。仕事忙しくて中々逢えなくてゴメン。うまく愛情表現出来なくてゴメン。疲れが溜まってあんまりＨ出来なくてゴメン（手術後とか特に）。何か別れるときもお互いに忙しくて満足にメールも電話も出来なくてゴメン。

　あ～、でも別れて２年経つのにまだ好きでゴメン。だって去年いきなり電話してくるから、忘れられそうだったのに忘れられなくなったじゃんか。電話自体には出られなかったけど、微妙なメール１回だけしてきてさ。それでまたたまに夢に見ちゃったりしてゴメン。