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2006年春に神主を辞め、某弱小会社に入社するも、たったの10ヶ月で鬱病になり2007年3月で退職。半年の休養を経て現在は営業事務としてある業界では有名な会社で正社員として働いています。元神主だったので、それに纏わる忌まわしいネタも公開しつつ、有難さ-127%でお送り致します。
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 僕の高校の同級生(女)の体験した話である。
 彼女は読書が好きで本を読まないと呼吸が出来ないのでは、と思わせるやつだったが、至って普通の女子高生であった。
 その彼女が他のクラスの友人(女)に小説を貸したことが、事の発端だった。
 何の変哲もない、歴史小説を貸した。ただそれだけである。

 友人に本を貸して数日後、その本は返って来た。
 しかし、貸した時よりも本の冊数が増えていた。綺麗にブックカバーが付けられた見覚えのない本が、5冊入っていた。

「本有難うね~、お礼に面白いの入れといたから!」

 その言葉に疑問を抱くこともなく、彼女はそのまま本を自宅に持ち帰った。自分の本を書棚に戻し、友人が貸してくれた本を読む。
 本を開いた時には何も気付かなかった。
 しかし、暫く読み進めると何かがおかしい、と気付いた。

 その予感を胸中で否定しつつ、更に読み進めて行くと予感は確信に変わった。

間違いない、これ801小説だ!

 思わぬ事態に硬直する。
 本を貸してくれた友人は、決してオタクの雰囲気は持ち合わせていなかった。キャラで言えば、全盛期の篠原ともえのような友人なのだ。
 これは悪戯なのだろうか。
 いや、多分本当にこういうのが好きなのだろう。

 彼女は本を閉じ、これからこの本達をどうすべきか悩んだ。
 これ以上読み進める気にはなれないが、明日速攻で返すのも、明らかに読んでいないようで失礼な気がする。
 返す時には感想を述べなくてはならないのだろうか?

 散々悩んだ結果、3日間というリアルな時を経て、本を返却したのだという。読んでいないので感想を述べることも出来ないので、ただ礼だけを述べたのだという。

 それ以来、そのテの本が廻って来る事はなかったが、時折あの時の本がギャル系の少女の元に回っていくのを見たと言う。

 801好き女子は案外たくさんいるのかも知れない。
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プロフィール
HN:
榊原恭一郎
性別:
男性
職業:
営業事務
趣味:
読書、DVD鑑賞、SD、ネット等インドア趣味
自己紹介:
大卒後神主×年→無職2ヶ月→会社員10ヶ月→鬱病になって療養しつつ無職6ヶ月→念願の事務職に就職。
2回連続問題ありで離職率の高い職場を選んで体を壊しているので、次こそはマトモな所を狙って就職活動したつもりです。超アナログではあるけど居心地は悪くないと思う。
 夢は経理事務だったけど営業事務職、年収300万以上を夢見た結果、その夢は叶う職場(のはず)です。求人票に嘘がなければね。

 そんな駄目人間風味のコーヒー飲まないスターバックスファンのブログ。スタバグッズ蒐集が趣味。他にも色々集めてます。
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