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2006年春に神主を辞め、某弱小会社に入社するも、たったの10ヶ月で鬱病になり2007年3月で退職。半年の休養を経て現在は営業事務としてある業界では有名な会社で正社員として働いています。元神主だったので、それに纏わる忌まわしいネタも公開しつつ、有難さ-127%でお送り致します。
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 今から半月程前に放映された「和風総本家」で佐賀県にある祐徳稲荷神社の巫女さんの1日、というのをやっていたのですが、なかなか興味深かったです。
 神主さんの1日………じゃあ誰も興味ないのかなー。
 
 僕がいた神社の巫女さんと比べてみると、違いが多くて面白い。

①装束着たまま掃除している。
 うちの神社は「装束は神様にご奉仕する時のものであり、掃除など汚れ仕事をする時は作業着を着なさい」という方針でした。確かに土ぼこりで足袋から袴から薄汚れるので、ジャージでやっていました。
 大祭の時等忙しい時でも基本はジャージで、時間がギリギリになってから着替えて、その後に掃除等をする必要がある時だけやむなく………という感じ。
 ちなみに漫画やイラストでよく見かける千早を着た巫女さんがお掃除………はまずありえないです。あれは祈祷か舞の時だけ。万が一掃除の必要が………となれば、千早脱いでやります。

②髪飾りをお互いに付ける。
 飾りは神社によって違うのですが(伏見稲荷大社は紺色のリボンでビッビックリした)、僕の所は自分で付けてました。

③神札授与所に入れるのは4年目から。
 すげー、そんだけ続く人がいるんだーというのが正直な感想。人数が30人くらいいるようなので、それだけいれば4年目になる人もいるのかと思いましたが、巫女長さんが4年目って事は5年目以上の人がいないの?とも思ったり。
 神主さんも神札授与所に入るのなら巫女は大勢入らなくてもいいのかも、と思うと4年目以上に限定しても平気な気がします。ただ正月の時とかはそれじゃ回らないのではないかと不思議です。
 うちなんてバイトの女の子が殆どだったぞ?(監督に1箇所に1人本職をおくようにはしてたけど)。

 僕がいた神社の巫女さんの平均勤続年数は2年かなー。誰も授与所に入れないじゃん。

 大きい神社とそうでない神社の差、なのかな。祐徳稲荷の神主さんもなかなか高尚な巫女像を求めていらっしゃるようだけど、難しいよ。

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 ついさっきテレビで「さよなら絶望先生」が最終回だったので、結構絶望しました。
 早くない?
 まあ1クール3ヶ月で終了だったんだなあって思いました。そうか半年とか1年は長いんだね。またアニメになってくれる日を待っています。

 そういえば10月から見るアニメが現在分かっているだけで2本ある。「もっけ」と「スケッチブック」。どっちも夜中ですが、「もっけ」は我が家ではデジタルでしか録画出来ないので、日曜日は日付が変わるまで起きていなくてはならないらしい。困ったね。

 無職じゃなくなったから(とりあえず1ヶ月だけど)、深夜のデジタル録画で困りますね。それと同様に、七五三バイトを断っておいて良かった。まさに土日のみ休みなので、ここにバイトを入れてしまうと3週間くらい休みなしになってしまいます。
 これじゃあ体が持たないし、何より始めたばっかりの仕事の要点を纏める隙もありません。

 来年からはオファー自体が来なくなってくれるといいなあと思っています。そもそも幾ら人手が足りないからって、片道2時間の人を呼ぶのはどうなんでしょうか。ついでに片道900円の交通費が別に支給されないっていうのはどうなんでしょうか。確かに日給1万数千円も貰ってますけど、朝5時過ぎにに家を出て帰宅が8時過ぎなのに?
 殆ど祈祷しっぱなしなので、安いような気がする。贅沢かも知れないけど。何にしろ土日返上は勘弁して下さい。

 僕の元いた神社からオファーが来ないのは有難い。どうせあそこは日給8000円だからな。交通費は別にくれるけど。ちゃんと回ってるのかな~。来年こそは正月にこっそり見に行きたいんだけどねー。
 2年も経てば忘れてくれているかも知れないし。
 神職はそんなにメンバー変わってないと思うけど、巫女は誰一人知った顔がいない可能性もある。それはそれで怖いしマズイんだけどさ。


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 正月までまだ丸々4ヶ月はありますが、もう正月に向けて色々やり始めている頃です。確実にやっていると思われるのが、正月の巫女バイトの募集。
 今まで来てくれた子を中心に手紙を出し、神社のサイトでも募集する。
 忙しいし面倒臭いんだよねー、人数が人数だし。100人近くいても日によっては人手不足になるので、よっぽど問題がない限りは採用になります。写真見てあからさまにギャルとか、今まで来たことがあって働きぶりに問題があったとか。茶髪に関しては、正月までに染め直してくれるならOKです。

 懐かしいなー、僕の担当だったこともあった。説明会とか恥ずかしいったらない。心配なのはその役目を引き継いだ巫女さんが、相当な勢いで仕事の出来ない子だったという事。
 
 電話に出れば要領を得ないので相手を怒らせ、最終的に相手が呆れ返って終了。
 飲み会で麻婆豆腐をひっくり返して課長の足にぶっかけ、更にのんびりと床に落ちた麻婆豆腐を拭いている。普通は課長の足が先だろ。
 物を取ってこさせれば間違った物を持ってくる。
 間違ってるよと行って改めて頼んだら、また違う物を持ってきてしまい、諦めた僕が自分で取りに行く。
 バイトの巫女さん達が使い終わった装束を洗濯室に運ぶ時、運搬用の箱にそのまま投げ込めばいいのに、無意味に綺麗にたたみ始める。

 悪い子じゃないんですけどねー。ヤル気があるわけでもないけど無いわけでもなく、サボったりもしないんですけど。ちょ~っとアホの子なんです。一応大学出てるらしいですけど。
 後は少し強く言うとすぐに泣くから、下手に注意も出来ないって話です。

 今も続けていれば後輩が5人くらいいて、指導も多くなるはずなんだけど大丈夫なのか心配です。いきなり後輩に馬鹿にされてるんじゃないでしょうか。僕でさえ彼女がアホっぽいなあと思って実際そうだと確信するのに1ヶ月くらいしかかからなかったから。
 そのせいでしょうか、今年のサイトでのバイト募集欄から去年まではあった彼女の名前が消えていました。辞めたのか、後輩に譲ったのか、譲らされたのか………
 退職しても働き口が見つかるとは思えないので心配です。自分で働いた稼ぎで生きていけるタイプには見えませんでした。誰かに養ってもらうタイプだよなあ、絶対。
 結婚するとなれば奥さんには出来ればパートでもなんでもいい、フルタイムでなくてもいいから働いて欲しいと思う僕ですが、まあ生活出来るなら主婦でもいいと思うのですが、彼女みたいに全く何も出来ないような奥さんだったら嫌です。何ていうか家事も出来ないのに主婦ってのは。
 ボタンもつけられない人でしたから。僕は出来ますよ?

 間違っても僕の好みじゃないから、いらない心配だけどね。
 色々な尻拭いに奔走した日々を思い出すと、多少イラっとしますね。
 巫女さんはどんな仕事なのでしょうか?
 巫女さんのイメージを普通の人に訊くと、

「綺麗な着物を着て舞を舞う」

「優雅に座っているだけで楽そう」

 だと思われているようですが、実際はそうでもありません。
 舞を舞うのも確かに仕事のうちですが、舞を舞う機会は年に数回。それも何人かいる巫女が順番に舞うので、大きな祭りで舞うのは年2~3回くらしじゃないかと思います。大きい神社は小さな祭りでも舞うようですが、その分巫女の人数が多いので回数はそんなに変わらないようです。
 舞の練習は多いでしょうが、晴れ舞台は少ないのです。会社の祈祷や個人の初宮などで舞うこともありますので、それの舞の回数であれば年間20くらい? 正月の祈祷の舞姫役が当たれば60回かな?

 僕の神社はそこそこの大きさでしかなかったので、舞にはそんなに力を入れて教育していませんでした。正直そんなの練習してないで、雑用宜しくみたいな風潮だったのです。特に先生の所まで習いに行くようなことはなく、たま~に講習会に行く程度。
 行ったら行ったで先生に

「なんでこんな出鱈目な舞を舞うの? こうよ、こう!」

 と、色々直されたりしたそうです。もう足が前々違っていたりしたそうですが、怖くて先輩に言えなくてそのまま直さず舞っているのだそうです。そうして間違ったままの舞奉仕が今でも続いているそうな………
 
 舞はそんな感じですが、普段は何をしているのでしょうか?
 朝はまずお茶作りしてましたね。デカイ薬缶で麦茶作ってました。他にも神職のコーヒー入れて回ったり。
 その後洗濯してました。神職の白衣、袴、足袋まで洗ってるんですよ。足袋は手洗いでゴシゴシと。でも巫女のは洗ってはいけない、というよく分からない決まりがあって、家で洗っていたそうです。なんで?
 その後はお守りやお札の検品、郵便物の発送作業とか袋詰めしてたみたいです。
 昼になると、台所で食事します。しかし彼女らはゆっくり食べることができません。神職さんのお弁当を用意してお茶を入れ、洗い物してるからです。タイミングが悪いと、台所に行って30分経っても一口も食べてなかったりする。
 午後は社務所やなんかの掃除。

 見ていても分かりますが、大した仕事はさせて貰えない様子。何かのキャリアや経験は積めないようです。七五三や正月の準備は忙しそうですが、バイトさんの装束出したり更衣室掃除したり………やっぱり雑用。
 マトモな仕事がしたい、と辞めていく巫女さんも少なくないです。大卒の子なんか余計に。大卒でこの仕事はちょっと………と思うみたいです。
 巫女になるのに資格はいらない。
 神主の場合は階位が必要なことが多いけど、神社本庁傘下でなければ資格なしで奉仕可能な場合もある。
 巫女の条件としては、黒髪、未婚、高卒~大卒くらいの若さ、髪は結べる程度に長い方が良い(結べれば付け毛使用可能)。

 ただ、巫女の中には神主の資格をお持ちの方も結構いらっしゃいます。
 僕達同様に大学に通い、実習を終えて階位を取得!!はしたものの、女性神職の求人は非常に少ない為、神社で奉仕出来るなら………と巫女になったかたも多いのです。
 実家が神社、コネがある方は神職になれるが、そうでない人は巫女くらいしか奉仕先がないのが実情。まあ実家は正月くらいしかやってない人もいますし、普段は普通にサラリーマンの方も多数。

 僕のいた神社にも階位持ちの巫女さんはいましたが、やっぱり可哀想だなーと思う。資格を持っていても巫女だから、補佐や雑用しか出来なくて残念そう。資格がない巫女さんとも給料変わらないし。神職には資格持ってるからと便利に使われたり、かと思えば巫女のくせに出しゃばるなと言われたりどーしろっちゅーねん、な微妙な位置づけ。
 正直下手に作法や知識があると、使い難いとさえ思われたりします。勉強してない人ほどそう言うんですけど。

 巫女とは神主が医師なら看護婦、と言われますが正確には看護助手だと思います。看護婦なら資格が必要ですが、巫女は完全無資格なので看護助手かな。階位持ちの巫女さんは、さしずめ医師免許を持った看護助手のようなもの。そりゃあ文句も出るだろうさ。
 僕より先に奉仕していた巫女さんなんて、明階(5段階の上から2番目に高い階位)持ちでしたから、入ったばかりの僕より階位が高かった(僕の当時の階位は正階。上から3番目)。階位が高いと偉いわけでもないんだけど、8年くらい前から卒業してすぐに明階だったのが正階になりました。明階になるには卒業後の奉仕2年、講習会4日行かないといけなくなりました。
 これも神社が行かせてくれたりしますが、神職優先の為巫女さんは後回しにされがち。僕は3年で取れたけど、同期の巫女さんは5年かかってました。ちなみに6年以上かけてしまうと、申請料が13万くらいかかります。5年以内だと正階で払った9万円くらいに、正階の13万くらいに足りない3万円払えばOKです。だから何が何でも5年以内に取りたい所なのです。

 何だかロクなこと書いてませんが、正直巫女さんはあまり良い扱いされません。神職も(特に下っ端)そうだけど。
 巫女さんたち本人が、

「巫女なんて下働きみたいなもんだよねー、下女みたいな? 『千と千尋の神隠し』の千尋とリンに親近感を覚えるよ」

 だそうです。

「気を遣うようになった、というよりは卑屈になったかも」

 とか。
 そんなんみたいですよ。
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プロフィール
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榊原恭一郎
性別:
男性
職業:
営業事務
趣味:
読書、DVD鑑賞、SD、ネット等インドア趣味
自己紹介:
大卒後神主×年→無職2ヶ月→会社員10ヶ月→鬱病になって療養しつつ無職6ヶ月→念願の事務職に就職。
2回連続問題ありで離職率の高い職場を選んで体を壊しているので、次こそはマトモな所を狙って就職活動したつもりです。超アナログではあるけど居心地は悪くないと思う。
 夢は経理事務だったけど営業事務職、年収300万以上を夢見た結果、その夢は叶う職場(のはず)です。求人票に嘘がなければね。

 そんな駄目人間風味のコーヒー飲まないスターバックスファンのブログ。スタバグッズ蒐集が趣味。他にも色々集めてます。
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