個体としての僕

　先週の旅行中に録画したビデオを見た。
　サイエンスミステリーです。
　まあ僕は非常にごく平均的な日本人男性………なのですが、それは素人目で見た場合の話であり、専門家から見るとおや？と思われるような特徴を持っていたりします。僕本人は何とも思っておらず、不便もない為気付きもしなかったのですが、専門家的にはちょっと異常？とか珍しい部類に入るものもあります。

①顎の形状。
　日本人というかアジア人の顎の形状は幅広なＵ字型をしています。が、僕はＵ字ではなくてＶ字に近い形状です。先生曰く欧米人だか白人だかに多いらしい。横幅はないけど奥行きがある。おかげで奥歯を磨くのが大変で、今でも子供用歯ブラシを愛用しています。普通の人でも小さめの歯ブラシを使った方が良いようですが、僕の場合普通のサイズだと、親知らずを含む奥から３本くらいは全く磨けないです。当然治療もし難いので（親知らずはもはや不可能）頑張って虫歯にならないように磨いています。
　見た目では顎が細い割には、奥行きがある分歯並びに余裕があるので矯正していないけれど歯並びが良いです。親知らずも傾いたりせずにごく自然に生えており、しっかり咀嚼機能を発揮しています。

②手首の骨。
　かつて腱鞘炎になった時に念の為レントゲンを撮った。異常がなかったので腱鞘炎と判明したのですが、同時に医師から一言。
　
「ここの手首の所の骨が少し出っ張っているんですよ。今は何ともないけど、いずれ先の所と当たって痛みが出る可能性があります」

　写真見てもさっぱり分かりませんでしたが、いらない部分があるらしい。

③足が曲がっている。
　これも黙っていたら分からないのですが、左足が外向きになっています。あれ？蟹股ってことか？
　普通に気を付けをすると、右足は真っ直ぐ前に向きますが左足は１５度くらい外向いています。意識すれば真っ直ぐに出来ますが、そのまま歩こうとすると膝が上手く曲がらないです。外に大きく蹴り上げてしまう。
　何でも出生時には明らかに左足が細かったそうです。障害でもあるのじゃないかと検査してみたらしいですが、むしろ右足よりひょいひょい動かしており、よく頭の上に付けたりしていた。
　が、１歳を過ぎても歩かない。伝い歩きはするものの、手を離した途端に座ってしまう。しかし異常はないし………
　そんな状態で１歳半になったある日、母親が僕のオムツを交換しようとオムツを外した瞬間、いきなり僕はすっくと立ち上がり、とたたたたたと走ったらしい。
　歩くより先に走ったのか。
　結局僕の左足は小学校３年くらいまで左右で太さが違ったままだった。今では同じ太さです。子供の頃から左右で太さが違うなあ、と思っていましたが、人間左右対称ではないというのでそれだけの話だと思っていた。

　しかしこの特性で問題が出てきたのは、神社に入ってから。まあ両足揃えられないわけですから。祭式の授業では先生にも気付かれなかったらしくて何も言われませんでしたが、神社ではそうも行かなかった。
　特に舞の時。課長には結構酷い言われようだった気がする。名誉毀損で訴えられるかも。
　思えばそんなのにも嫌気が差して辞める理由その１になった。

④低い音が聴き難い。
　子供の頃かららしいですが、特に朝起きたばかりの時がそのようです。自分では分かりませんが。

　まあどんな人でも何かしら基準からズレるもんでってことですね。基準だって所詮は平均値に過ぎないのですから。

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