初日で初回！「魍魎の匣」

　公開を指折り折って楽しみに待っていた「魍魎の匣」を見に行って来ました。友人も楽しみにしていたということで、初日の初回に見に行く事に。そういえば初日に見に行くのって初めてだなあ～と思いつつ、有楽町の丸の内ピカデリーへ。
　そんなに行列はしていないだろうなあと思っていたら、予想以上の人だかりが………！！
　
　何でこんなに人がいるの？　マスコミまでいるし何なの！？　舞台挨拶は新宿の映画館なのに！？

　これはマズイ。完全に出遅れたっぽい。

　と思ったら、同日公開の「茶々」の舞台挨拶目当てのファンとマスコミだったらしい。なーんだ、びっくりした。結構人気あるんだねー。

　肝心の「魍魎の匣」の方は開場までの行列は約３～４０人くらいだったみたいです。先頭近くに並んでいたので見えなかった部分もあるかも知れないけど、だいたいそんな人数だったように思う。

　で、「魍魎の匣」の内容ですが、「姑獲鳥の夏」と比べてもなかなか良く出来ていました。要所要所原作と違っている所が少なくないのですが、これは文章としての表現、映像としての表現という違いがあるので止むを得ない部分だったとのだと思います。例えばいきなり加奈子in箱の絵を出したらまずい、とか映像だと文章のように誤魔化したり錯覚させられない部分が多いので。
　あとは２～３時間の枠に収めないといけないので、色々カットしたりしないといけなかったのだと考えると、大筋はそのままに良く纏めたものだなあと感心。ただ、原作読んでいないと分かり難いのかも？
　原作を何度も読んでいる僕には判断出来ませんが。

　今回の関口君は結構明るい感じでよく喋る。鬱々としていないのですが、鬱じゃなければこんくらい喋りそうだよなあと納得していました。

　久保竣公の不気味さはなかなか良い感じでした。

　黒木瞳の美しさもまたいい。戦後の雰囲気にも馴染む美しさですね。

　はきはきよく喋り聡明な敦子嬢も素敵。取り憑かれたフリの演技が笑えました。

　柚木加奈子はすんごくイメージぴったりでした。少年のような喋り方も似合うし、耳に心地よい声も良かったです。
　コンビの頼子もこんな感じなんだろうなあと、よくハマった子でした。あとでパンフを見たら、アニメ映画の「時をかける少女」の主人公の声やってた子だった！！
　印象が全然違ったから分からなかったよ。流石女優。

　少ししか出ませんが榎本明演じる美馬坂先生の天才科学者ぶりが意外に似合っていました。

　意外に木場さん出てきません。木場が主人公みたいなもんじゃないのか、「魍魎」は～！！
　
　最も素晴らしかったのは、御筥教の教祖と対決する京極堂。あれだけの長広舌に加えて祓いの作法を美しい所作で行うのはすごい。ラストのぶら下がったまま危うく関口君にトドメを刺されそうになる姿は本当に面白かったけど。
　
　全体的に非常に良く出来ていて面白かったです。中国で撮影したというロケも戦後の雰囲気出してましたし。

　ＤＶＤ化された暁には必ず買おうと思います。
　もう１回見に行ってもいいかもなー。映画館に行かれた際にはパンフを買うことをおススメします。結構分厚くて凝った作りの素敵なパンフですので、是非お持ち帰り下さい。

　この調子で「狂骨」とか「鉄鼠」とかやらないかなあ。個人的に１番好きなのは「絡新婦」なんですけど、絵的に見てみたいのは「鉄鼠」。色々な種類のお坊さんだらけの映像って他になさそうだし。雪山ロケだと大変かなあ。
　慈行和尚は及川光博さんでいかがですか？
　
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