血の話

　グロイ話ではないけれど、血について。
　自分の血液型を知ったのは、大学卒業間際だった。
　生まれた病院で調べてくれたのだが、何故か教えてもらえず（変な意味ではなく、忘れていただけ？）、その後も特に調べる機会もなかった為不明のままだった。
　でも母親がＡ、父親がＢだったので確率的にはＡＢの可能性が高いのではと思っていた。ＡＯ×ＢＯなら全種類可能性ありなのだが、母方は揃いも揃ってＡばかりらしいので、きっとＡＡなんだろうなあと。
　
　大学卒業間際に運転免許を取ることにして、試験場で試験を受けに行った。試験の結果発表までの待ち時間が１時間程あったので近くを散策して待とうと思い外に出ると、そこには献血車が。
　ああ、そういえば献血ってしたことないなあ、どーせヒマだからやってみっか、と軽い気持ちで献血をすることに。
　大歓迎ムードのスタッフさんに是非４００で！と奨められたので４００で申し込むも、検査のお姉さんに「血管が細いから４００は無理そう」と言われて２００になった。
　この後も何回も献血しているが、総て余裕で４００でやっている。詰ったりしたこともない。何でだろ？

　朝から何も食べていないということで、ドーナツを食べることと水分補給を命じられ、ドーナツ１個と２００ｍｌパックのジュースを３個も飲むはめになった。
　無事に献血を終え、１週間程して届いた結果はＡＢ型Ｒｈ＋。
　ああ、予想通りの平凡な結果だなと思った。そしてその後は特に献血に足を運ぶこともなかった。

　しかし、神主をやっていた頃に腹に腫瘍が出来、手術をすることになった。その際の検査でＡＢ型Ｒｈ＋で不規則抗体Ｌｅとかいうものだと判明し、既に手術まで１週間程しかないというのに慌てて自己血液を６００抜いて、赤十字から２００貰うというちょっと慌しいことになった。
　別に病院が悪かったわけではないと思う。年末年始を挟んでいた為だと思う。
　検査用に血を抜いたのがクリスマスイブ。で、次に僕が病院に行ったのは約２週間後の１月７日。その間病院は休みだったので、７日に抜くしかなかったのだと思う。
　関係ないが検査用に血を抜いた時、看護師？のお姉さんは何故か僕の腕には他の人のように綿やガーゼを張ってテーピングはしてくれなかった。血の出が悪かったからいらないのかな、と小さい綿で抑えながら採血室を出た。冬場なので鞄とコート、更にカルテの入ったクリアファイルを持っていた。
　重いのでちょっと持ち替えようと綿から手を離して持ち替えた瞬間、まるで水芸のようにピュ―っと血が噴出した。あんなに小さい穴からこんなに出るのかと驚きつつ、服や鞄は無事だったがクリアファイルには思いっきり血がかかった。
　ど、どうしよう！
　とりあえず荷物を下に置いてから悠長に片手でティッシュを探し出して拭いている場合ではない。下手したらまた吹き出る。
　慌てて検査室へ戻り、さっきのお姉さんの所に行って血を拭いてもらい、今度はがっちりと綿を固定して貰った。
　最初っから固定すればいいのに………と思ったんだけど、特に謝罪もなくそのまま僕は退出。次の採血の人の目が丸くなってたのは良く覚えている。血だらけのファイルと血だらけの腕で入ってくれば、そりゃ驚くよね。

　その一連の顛末を目の当たりにし、どの程度珍しいのだかよく分からないが、とりあえず小まめに献血しておこうと思ったのだ。自分が使わないくて他の人が必要としているかも知れないのだし。

　それ以来４００の全血献血に頻繁に通っていましたが、今年に入ってからは成分献血のみになっています。
　今までは時間がかかりそうであまりやらなかったのですが、思ったより時間がかからないし、全血みたいに次回まで４ヶ月もかからず、半月程でまた行けるというのが魅力。
　昨日までの献血で通算８回です。

　この間に色々記念品を頂いております。
　キティちゃんグッズのみですが、バンダナ（黄色）、タオル（青）、定期入れです。あとクリアファイル（榮倉奈々さんだっけ？）。
　決してグッズ目当てではないのですが、何が貰えるのかは結構楽しみです。けんけつちゃんグッズはお目にかかったことがないのですが、赤十字病院限定とかだったりするのでしょうかねー。
　僕は最初の１回以外は全て新宿東口の献血ルームのみです。
　電車を使いますが近くて交通の便が良く、買い物しに行く場所で、全体的に綺麗なので気に入っています。
　吉祥寺とかも気になるけど、次も確実に新宿です。献血した後に自転車で帰るのが怖いから。
　
　結構楽しいですよ、献血。

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