治安について

　ヘタリアにはまって以来、今までよりも世界の事（ユーラシア大陸限定だけど）にも結構関心を持つようになった。そのせいもあって「ツアーに１人参加の寂しい人になるけど、イタリア行っちゃえー！！」ってなったわけですが、行くとなると気になるのが治安。
　世界でもトップクラスに治安が良い日本しか知らないので、色々気をつけないといけない。僕の場合は通っていた高校の治安が悪かった（笑）ので、他の人に比べたら警戒心が強いと言うか、人を信じていない方だと思います。
　うちの高校の場合、恐喝されたリンチされたという話は聞いていませんでしたが、日常的にあったのは窃盗。下駄箱兼ロッカーには個人個人が南京錠を付け（学校側から持ってくるようにと入学説明会で言われました）、金目のものは全部そこに入れて保管するようにと指導されていました。今思うとどんな学校だよ（汗）という感じですね。確かに鍵を掛けないと誰に開けられるか分からない構造ではありますが。
　昼休みに購買で買い物をする際に出す人もいれば、面倒だからと持ち歩いている人も相当数いました。そんな人が体育の授業を受ける時は、やはりロッカーに入れるのですが、それをしない人もこれまた多数いました。
　その為体育の先生は貴重品袋というのを持っており、授業中はこれに入れて保管していましたが、返却時に皆が一斉に殺到してどさくさに紛れて財布を盗まれるという被害までありました。１個ずつ返せばいいんですが、それが出来なかったようで。
　このように貴重品袋は勿論、教室や更衣室に置いておこうものなら、これまた盗まれるのです。そんな学び舎とは思えないスリリングな環境でした。

　僕の場合はそもそもお小遣いが月４０００円と少なかった事、基本的に購買は利用しない事もあり、万が一に備えて１０００円を小さなガマグチ財布に入れてポケットに入れていました。で、学校に着いたら定期券共々ロッカーに入れて保管。たまに入れ忘れた時は体操着のポケットに入れて授業に出ていました。
　それくらい注意を必要とする学校生活。流石にスリはいませんでしたが、玩具みたいな鍵だと壊してロッカーを漁る輩はいました。殆どの人がちゃんとした金属製の南京錠で、鍵もしくはダイヤル式を使っていました。ただごく少数の女子生徒はキャラクター（キティちゃんだった気がする）ものの陳腐な（少なくとも本気で貴重品を守る事を想定して作られていない）南京錠を使っており、壊されたりしていました。挙句の果てには同じシリーズのものは全て鍵の形が同じだった、なんて事もありまして最終的に学校から禁止令が出ました。

　不思議と窃盗の被害を受ける人というのは、その後も何度も遭うんです。また何千円盗られた、ヴィトンの財布盗られた！と騒いでいるのを見る度に、「なんでそんな金を持って学校に来るのか？　なんでブランドの財布を持っていて、尚且つそれを持って来るのか？　なぜロッカーに入れないのか？」と思っていました。いい加減学べよと。注意力が足りない人は被害を何度も受けても駄目みたいです。

　今までそういう被害を受けた事はありませんが、そういうのを間近で見ていたおかげで多少警戒心が身についています。その為鞄は全てショルダーバッグ（ひったくり防止）。買い物用のトートバッグも必ず肩にかけ、荷物は建物側にして軽く抱えるように持っています。自転車に載せる際は持ち手をハンドルにグルグル巻いてます。
　電車の中や人ごみでは常に鞄のフタを押さえるようにしていたり。
　改めて書いて見るとかなり神経質な感じだな、僕。
　まあ気をつけるに越した事はないんですが。

　イタリアも殺人とかじゃなくて、スリとかお釣り誤魔化しが主みたいなので、極端に怯える必要はないと思いますが、夜にふらふら出歩くことはしないようにします。男でも強姦される事ってあるみたいですから………

　治安と言えばすごく気になっているのが、今度Ｗ杯をやる南アフリカ。僕自身はサッカーに全く興味がないし、テレビで見ることすらしないんですが、今回はちゃんと運営出来るのか心配です。応援ツアーとかもきっとやるんでしょうが、殺人事件発生率が日本の３５倍だかなんだかの壮絶に危険な場所なのに大丈夫なんでしょうか？
　本当にスタジアムとホテルの往復になるのでしょうか？
　リアルに北斗の拳の街と称され、赤信号でも襲われる危険を感じる場合は停止しなくていい、一人で歩いていたらすぐに襲われる、等信じがたい情報だらけです。
　もはや個人で気をつけたからってどうにか出来るレベルの話を超えています。どうにかするというのなら、行かない事という状態。
　そもそも本当に南アフリカで開催出来るかどうかが怪しいようにも思いますが、世の中信じられないような場所があるのだなあと思います。何で南半球って貧しくて治安が悪い所が多いんだろう。特にアフリカ。どうにかしてあげられないもんなのかなー。