2006年春に神主を辞め、某弱小会社に入社するも、たったの10ヶ月で鬱病になり2007年3月で退職。半年の休養を経て現在は営業事務としてある業界では有名な会社で正社員として働いています。元神主だったので、それに纏わる忌まわしいネタも公開しつつ、有難さ-127%でお送り致します。
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無事に祖国に戻って来れました、榊原です。
母親と一緒にアンコール・ワットを見に行って来たのですが、カンボジア王国という国が、思った以上に発展途上国ですごく驚きました。貧しい国なんだという認識はあったのですが、まさかこんなに貧しかったとはという状態で、結構ショックでした。
アンコール・ワット等の遺跡群のそばには、自分達で立てた粗末な家屋が立ち並び、屋根はあるけど壁はあまりないような造り。日中はかなり暑くて農作業など出来たものではないので、ハンモックを吊って寝ている人が多かったです。
土地も明確な所有者というのがいないらしく、皆さん勝手に家を建てて住んだりしているのだとか。仕事も基本は農作業。家畜は牛が多く見られましたが、日本の牛とは違いあばらが浮くくらい痩せています。日本の牛は太りすぎではありますが、たまに見かけた馬やなんかも同様に痩せています。
犬も多いのですが勿論首輪やリードなどあるわけもなく、どこの犬だかよく分からない状態で放し飼いです。野良犬なのかも不明。幸いにも吠えたりしないようで、近くをうろうろされても別段怖くはありませんでした。牙剥いたりもしてません。
アフリカの難民キャンプよりはマシだと思うのですが、遺跡に行く度に幼い子供がハガキや水、スカーフなんかを手に「1ドール!」と言いながら売りに来ます。可哀想な気がして買いたくなりますが、行く先々にいるので構うとキリがありません。
価格が土産物屋より高いという訳ではないので、水とかは買ってもいいかも知れません。色々売ろうとする子供は多いですが、ただ金をくれ的な子供は1人も見かけませんでした。あくまで商売でお金を得ようとする姿勢なのが、えらいなーと思ったり。
貧しい子供にも色々レベルがあって、最低はズボンのみで裸足の子。これは男の子ばっかりです。赤ちゃんだと普通に全裸。次に上も着てるけど裸足。上下着用でサンダル履いていれば恵まれている方みたいでした。
カンボジアにはコブラとかがいるらしく、裸足で歩いていてうっかり落ちていた歯を踏んでしまい、死亡するという事故も起きているそうで、身を守る為にも何か履いておくべきです。
ポル・ポト政権時代に行われた知識階級の大量殺戮のせいで、識字率は非常に低くなっています。読めないし書けない。ある程度以上の年齢だと識字率は一層低下します。日本だと読み書きが殆ど出来ない人を見つける方が難しいくらいですが、カンボジアではそういう人の方が多いのです。それでも一時期に比べれば学校に通える子も増えており、子供の方が識字率は高くなっています。
仕事しようにも読み書き出来ない、というのでは頑張りようもないですよね。親が出来ないと子供に教育を受けさせようという意識は低いようです(これは日本でも同じですね)。貧困層の方が子沢山で教育レベルは低くなります。
カンボジアの平均月収は1万前後、公務員は7000円くらいと低いので賄賂が横行しているようです。子供を育てながら一家がまともに生活しようとすると2~3万くらい必要だそうです。足りてない。
年収で考えると日本とは20倍は差がありそう。だからと言って物価が20分の1かというとそうでもない。ガソリンとか大して変わらなかったし、Tシャツなんか安いけど2ドル(200円くらい)だった。外食も屋台なら60円とかで食べられるそうですが、危ないのでガイドさんは食べないと言っていました。翌日仕事行けないと困るって。
300円だと贅沢だけど安全を考えて200円くらいの所で食べるとの事だったので、外食だと日本の4分の1くらいでしょうか。
収入は低くても物価はそこまででもないようです。
地面に家を建てている人だけでなく、トンレサップ湖周辺には水上生活をする人達がいます。手製の船を家として住んでいるのです。よくこれで沈まないなあ………というような家です。グーグルマップの航空写真でシェムリアップの下あたりを拡大してみると、洪水で街が飲まれたかのように屋根がポツポツ見えるのがそれです。
水上と言ってもべネチアみたいな優雅なものではありません。
カンボジアの人ってすごく逞しい。
交通法が施行されたのが今年になってからだったり、でも皆全然守ってなかったり(基本ナンバープレートなし、ノーヘルでバイクに3人以上乗ってる)と法的な規制の部分では本当にこれからです。そもそも税金を皆が払っていないそうで(ガイドさんも払った事がないと言っていた)。
全部援助で賄っているのか、かなり収入が多い人のみなのか、謎です。首相が私腹を肥やしまくっているみたいなんですが。カンボジアの赤十字のトップが首相の娘さんだそうで、自分達の懐にガンガン突っ込んでいるらしい。
その辺に椰子が生えていたりバナナがあったり、とりあえず食べるのは何とかなりそうなんですが、衛生的な水がなかなか得られなかったり、教育の為の学校が足りなかったりと援助が必要なのは確かです。
水に関しては地中の砒素濃度が高いとかで、最近は援助でほいほい井戸は掘れないのだとか。どうすればいいんだろうね。
あと教育は重要だと思う。読み書き出来ないと将来の選択肢はほぼなくなってしまう。口頭でしかコミュニケーションが取れないって不便だよね。
ツアーの人の中にはこういう生活は見たくなかった、という人もいましたが僕は見られて良かったと思っています。日本は先進国で平和で安全で本当に恵まれている稀有な国なんだなーとその有り難味が実感出来たし、発展途上国ってこんなに大変なんだというのが分かった。
分かったからって僕がボランティアとして現地に行こう、とかは思わない。間違いなく役に立たないし。でもせめて小額ながら寄付しようと思っています。赤十字は首相の娘の懐に行きそうで嫌なので、それ以外の所に寄付するつもりです。何処がいいか検討してみます。
来月賞与がもらえるはずなので、3万くらい寄付しようかと。賞与が出た時だけ寄付するつもり。毎月は無理なんで。手取り20万ちょいだからねー。
頑張れカンボジア。早く地雷がなくなって、教育が行き届くようになるといいね。
母親と一緒にアンコール・ワットを見に行って来たのですが、カンボジア王国という国が、思った以上に発展途上国ですごく驚きました。貧しい国なんだという認識はあったのですが、まさかこんなに貧しかったとはという状態で、結構ショックでした。
アンコール・ワット等の遺跡群のそばには、自分達で立てた粗末な家屋が立ち並び、屋根はあるけど壁はあまりないような造り。日中はかなり暑くて農作業など出来たものではないので、ハンモックを吊って寝ている人が多かったです。
土地も明確な所有者というのがいないらしく、皆さん勝手に家を建てて住んだりしているのだとか。仕事も基本は農作業。家畜は牛が多く見られましたが、日本の牛とは違いあばらが浮くくらい痩せています。日本の牛は太りすぎではありますが、たまに見かけた馬やなんかも同様に痩せています。
犬も多いのですが勿論首輪やリードなどあるわけもなく、どこの犬だかよく分からない状態で放し飼いです。野良犬なのかも不明。幸いにも吠えたりしないようで、近くをうろうろされても別段怖くはありませんでした。牙剥いたりもしてません。
アフリカの難民キャンプよりはマシだと思うのですが、遺跡に行く度に幼い子供がハガキや水、スカーフなんかを手に「1ドール!」と言いながら売りに来ます。可哀想な気がして買いたくなりますが、行く先々にいるので構うとキリがありません。
価格が土産物屋より高いという訳ではないので、水とかは買ってもいいかも知れません。色々売ろうとする子供は多いですが、ただ金をくれ的な子供は1人も見かけませんでした。あくまで商売でお金を得ようとする姿勢なのが、えらいなーと思ったり。
貧しい子供にも色々レベルがあって、最低はズボンのみで裸足の子。これは男の子ばっかりです。赤ちゃんだと普通に全裸。次に上も着てるけど裸足。上下着用でサンダル履いていれば恵まれている方みたいでした。
カンボジアにはコブラとかがいるらしく、裸足で歩いていてうっかり落ちていた歯を踏んでしまい、死亡するという事故も起きているそうで、身を守る為にも何か履いておくべきです。
ポル・ポト政権時代に行われた知識階級の大量殺戮のせいで、識字率は非常に低くなっています。読めないし書けない。ある程度以上の年齢だと識字率は一層低下します。日本だと読み書きが殆ど出来ない人を見つける方が難しいくらいですが、カンボジアではそういう人の方が多いのです。それでも一時期に比べれば学校に通える子も増えており、子供の方が識字率は高くなっています。
仕事しようにも読み書き出来ない、というのでは頑張りようもないですよね。親が出来ないと子供に教育を受けさせようという意識は低いようです(これは日本でも同じですね)。貧困層の方が子沢山で教育レベルは低くなります。
カンボジアの平均月収は1万前後、公務員は7000円くらいと低いので賄賂が横行しているようです。子供を育てながら一家がまともに生活しようとすると2~3万くらい必要だそうです。足りてない。
年収で考えると日本とは20倍は差がありそう。だからと言って物価が20分の1かというとそうでもない。ガソリンとか大して変わらなかったし、Tシャツなんか安いけど2ドル(200円くらい)だった。外食も屋台なら60円とかで食べられるそうですが、危ないのでガイドさんは食べないと言っていました。翌日仕事行けないと困るって。
300円だと贅沢だけど安全を考えて200円くらいの所で食べるとの事だったので、外食だと日本の4分の1くらいでしょうか。
収入は低くても物価はそこまででもないようです。
地面に家を建てている人だけでなく、トンレサップ湖周辺には水上生活をする人達がいます。手製の船を家として住んでいるのです。よくこれで沈まないなあ………というような家です。グーグルマップの航空写真でシェムリアップの下あたりを拡大してみると、洪水で街が飲まれたかのように屋根がポツポツ見えるのがそれです。
水上と言ってもべネチアみたいな優雅なものではありません。
カンボジアの人ってすごく逞しい。
交通法が施行されたのが今年になってからだったり、でも皆全然守ってなかったり(基本ナンバープレートなし、ノーヘルでバイクに3人以上乗ってる)と法的な規制の部分では本当にこれからです。そもそも税金を皆が払っていないそうで(ガイドさんも払った事がないと言っていた)。
全部援助で賄っているのか、かなり収入が多い人のみなのか、謎です。首相が私腹を肥やしまくっているみたいなんですが。カンボジアの赤十字のトップが首相の娘さんだそうで、自分達の懐にガンガン突っ込んでいるらしい。
その辺に椰子が生えていたりバナナがあったり、とりあえず食べるのは何とかなりそうなんですが、衛生的な水がなかなか得られなかったり、教育の為の学校が足りなかったりと援助が必要なのは確かです。
水に関しては地中の砒素濃度が高いとかで、最近は援助でほいほい井戸は掘れないのだとか。どうすればいいんだろうね。
あと教育は重要だと思う。読み書き出来ないと将来の選択肢はほぼなくなってしまう。口頭でしかコミュニケーションが取れないって不便だよね。
ツアーの人の中にはこういう生活は見たくなかった、という人もいましたが僕は見られて良かったと思っています。日本は先進国で平和で安全で本当に恵まれている稀有な国なんだなーとその有り難味が実感出来たし、発展途上国ってこんなに大変なんだというのが分かった。
分かったからって僕がボランティアとして現地に行こう、とかは思わない。間違いなく役に立たないし。でもせめて小額ながら寄付しようと思っています。赤十字は首相の娘の懐に行きそうで嫌なので、それ以外の所に寄付するつもりです。何処がいいか検討してみます。
来月賞与がもらえるはずなので、3万くらい寄付しようかと。賞与が出た時だけ寄付するつもり。毎月は無理なんで。手取り20万ちょいだからねー。
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プロフィール
HN:
榊原恭一郎
性別:
男性
職業:
営業事務
趣味:
読書、DVD鑑賞、SD、ネット等インドア趣味
自己紹介:
大卒後神主×年→無職2ヶ月→会社員10ヶ月→鬱病になって療養しつつ無職6ヶ月→念願の事務職に就職。
2回連続問題ありで離職率の高い職場を選んで体を壊しているので、次こそはマトモな所を狙って就職活動したつもりです。超アナログではあるけど居心地は悪くないと思う。
夢は経理事務だったけど営業事務職、年収300万以上を夢見た結果、その夢は叶う職場(のはず)です。求人票に嘘がなければね。
そんな駄目人間風味のコーヒー飲まないスターバックスファンのブログ。スタバグッズ蒐集が趣味。他にも色々集めてます。
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