かつての学び舎

　今日は朝から出掛けて「ゲド戦記」を見ようかと思っていたけど、雨が予想以上に激しかった為、二時頃まで自宅待機。
　雨が止んでから映画は諦めて、大学の図書館に行って来ました。七五三祝詞を探すのが目的です。本来なら自分で考えて書くべきなのでしょうが、祝詞作文なんて久しくやっていないし、やろうにも資料が手元にないので、素直に図書館にある例文集を使うことにしました。
　多少はアレンジしますけど、雛形として。

　のこのこ渋谷駅から歩いてみると、僕が大学に通っていた頃とは結構景色が違う。前はあった店がなくなっていたり、知らない店が出来ていたりするのが主な変化。駅前のプラネタリウムもなくなっちゃたし。
　暫く歩き、金王八幡（微妙に名前違うかも）を過ぎた辺りで、僕は景色に強烈な違和感を感じた。
　空があるはずの場所に、でっかいモノリスがある。
　良く見ると、モノリスの端に「國學院大學」の文字が。


うわー、アレうちの大學じゃーん！！


　正直近くの焼却場の煙突よりも遥かに景観ぶち壊しな感じだし、近所から日照権とかで訴えられそうなんだけど、大丈夫！？
　確かすぐ横にお寺があった気がするけど、文句言われない？

　そんな存在感の高層ビルヂング。今までのボロくて趣のある校舎とはエライ違い。構内に入ると、殆どの建物が綺麗で変な感じ。案内所まであるし。つか、卒業してからこんなんなられても嬉しくないがな。

　目的の図書館に行って見ると、相変わらず旧校舎のまま。以前あった収蔵庫が更地になってたので、これからそこに建てるらしい。
　建っても本の移動が死ぬほど大変に違いない。運搬だけに人を雇わないといけなくなるだろう。

　相変わらず古くて、僕にとっては落ち着く古い本のインクと紙の匂いを堪能しつつ、第一閲覧室へ。
　配置は僕がいた頃と殆ど変わっていないようだ。目的の本の場所へ直行。風邪をひいている為、肺病患者の如くゲホゴホいいながら、狭い書棚の間に挟まるようにして本を探す。
　相変わらず狭い。本当に人一人のスキマしかない。
　運良く僕の求める内容に見合った本をゲット。これなら態々書庫の本を請求しなくても良さそうだ。
　懐かしいなあ、書庫。僕は結構好きだったな、あの空間。５階に霊が出るって噂があったけど。上の階ほど景色が良いし、良く６階から景色を見たなあ。今ならビルの上からさぞ良い景色が拝めるのだろうけど。
　あ、関係者以外でも上に行けるのかな。聞いてみれば良かった。

　とりあえず、本のコピーを取り、奉書紙を求めて生協へ。関係ないけど、コピー機が新しくなっていた。大分古かったからなあ、僕がいた頃。

　体育館脇の建物に入り、階段を下りると生協。のハズが、あれ？　何か音楽系の部室っぽい？
　慌てて引き返して入り口の案内を見るが、生協が入ってない。
　ビルの方に移ったのかと思って、ビルに行ってもやっぱりない。旧校舎かな、と旧校舎に入った所で偶然知り合いの職員さんにばったり出くわした。
　近況などをひとしきり話してから、生協の場所を聞いてみると、体育館脇にプレハブがあって、それが生協だとのこと。
　うわ、酷い扱い。最終的にどこに行くんだろ。

　行って見ると、本当にプレハブ。何だか可哀想な扱い。何でこんなことになっているのだろう。
　入ってすぐに奉書紙発見。失敗した時を考え、４枚購入。高いなあ、１枚１００円。普通の所じゃ売ってないし。僕の知る限り、生協でしか見たことないもんなあ。

　土曜日は昼過ぎに仕事が終わるので、その後に奉書紙に清書する予定です。無駄に香を焚きつつ、墨の匂いを楽しもうと思います。
　雰囲気に浸るのも大切。楽しくなるから。
　あ、京都旅行の準備もせな……