１００年に１度の不景気の中で

　今の不景気を称して「１００年に１度」という形容詞が付いている。あの世界大恐慌よりも酷く、バブル崩壊よりも酷いのだと言う。バブル崩壊って「学生アリス」シリーズの物語の後なんだよねえ、と小説を読みながら良く思いました。
　世界大恐慌の時は勿論僕は生まれていないので、何も分かりませんが、その後のバブル全盛期には一応僕は生まれていました。バブル崩壊の時期が１９９１年２月頃らしいので（ウィキペディア参照）、僕はまだ小学生でした。
　そのため、バブル時代を生きていたものの、その恩恵などの記憶は全くありません。バブル崩壊だとニュースで騒いでいるのを見た記憶はありますが、僕の小遣いの額が減ったわけでも、生活が苦しくなったというわけでもなく、その実感はなくでバブル崩壊前と何ら変わりない日々でした。
　その時点では、僕が大学に入る頃には全入時代になっており、景気も回復して就職は楽になっている………と言われていました。
　しかし、僕が大学受験をする時は全入にはなっていませんでした。学校によっては定員割れとかしてましたが。ついでに就職は変わらず氷河期でした。卒業後数年で売り手市場～と言われるようになり、何だか損した感じでしたが、更に数年であっという間に今の不況なのだから、本当に世の中どうなるか分からないものです。
　今から半年前、今のこの不況は予想していなかったのですから。
　
　バブル時から既に慎ましく生活していた我が家なので、一貫して暮らしぶりに変化はありません。強いて言えば僕が大学入学したあたりが１番苦しかったのかも知れませんが、幸いにも良いバイトに恵まれて毎月１１万程度稼いで、家に入れて学費にも回して………と出来たのでまあまあ安定して暮らしていました。
　卒業後は高収入ではないものの、安定して仕事をして来たので、人生で最も豊かな生活をしていると言えます。無理して独立もせず、家族で暮らして貯金もする、という状態です。
　これから親が年取ったらどうすんのかなというのはありますが、まあそれまでしっかり貯金しとくだけ。僕のような人生殆ど不景気世代は貯金に走る傾向があると言いますが、それも今までの経過からしたら仕方のない話だと思います。

　という訳で、貯金頑張ります。明日は給料日だから。