ハイパーニートもしくは夜の帝王

　先週末我が家に居候だか里子だかでやってきた猫。慣れない人に知らない場所という環境の為か、類稀なる引き籠りっぷりを発揮していました。その内慣れるだろうという人間たちの思惑を易々と裏切り、丸４日近い時間の殆どを母親の部屋に敷かれた布団の中でぬくぬくと過ごしています。
　幸いにも食べたり飲んだり、トイレしたりはするのですが、人間のニートでももう少し活動するだろうと思うくらい寝て過ごしてます。まだまだ若いのに運動一切なしのこの生活は体に悪いのではと心配になります。
　元飼い主たる弟曰く、「大体押入れか布団の中に潜んでる」との事ですが、本当にこれでいいのか疑問です。猫を飼うのは初めてですが親戚や友人の家である程度猫と触れ合った経験があり、それを思い返すとこんなに省エネな猫見た事ないなーという状態。お前は折木奉太郎か………。

　そんな心配もありましたが、昨夜あたりから夜限定で家の中を徘徊するようになりました。餌も今までよりガツガツ食べてます。あちこち匂い嗅いでみたり、何がしたいのか布団に横たわる僕の周りを何週もしてみたり………丑三つ時にやられると眠りづらいです。可愛いけど。
　姿はないけど気配がするので何だか怪談みたいです。思い出したようににゃーとか鳴いてるし。母曰く、父親が起きだす５時過ぎまでうろついていたようです。で、父の気配を感じるなり母親の布団に飛び込んで来たそうです。
　何だか父親だけ猫に警戒されてます。やっぱり無愛想だし、僕や母のように猫なで声で触り倒さないのがいけないのでしょうか。まあそのうち諦めて仲良くなってくれる事を祈ります。
　早く僕の布団で一緒に寝てくれるようにならないかなあ。