外出してきました

　予定通り出掛けて参りました。　
　眼の方も順調に回復しており、今度は３ヵ月後検診となりました。
　検査や診療自体はすぐに終わりましたが、待ち時間が結構長くて１時間近く掛かりました。やはり土日に集中してしまうので仕方がないのですが、ひょっとして忘れられてる！？みたいな気になったりして少し焦りました。
　このまま行くと夕方からの映画に間に合わないのでは？　あれ、最終回になっちゃうの？と心配しましたが、大丈夫でした。病院を出てすぐの所にある無印良品を覗くくらいの余裕はありました。有楽町の無印は色々あって面白い。銀座周辺に来る機会がないので今回で２回目の来訪ですが、カフェがあったり花屋があったり冷蔵食品があり、パン屋もあったりと見所は多いです。
　カフェは新宿にもあるんですが、土日はいつも混んでいてなかなか行く機会がありません。１人だと余計に………。有楽町のカフェも何人か待っている人がいるくらい、盛況でした。お値段もそんなに高くないし、体に良さそうなメニューだから食べてみたくもなるよね。
　うろうろ店内を見て周り（完璧不審者）うっかりバラを買いそうになりつつも、何とか耐えて渋谷に移動。
　Ｂｕｎｋａｍｕｒａって何処よ？とチケットの裏に印刷されている地図を見ながら、迷わず行けました。東急ですね。
　東急に映画館とかシアターが併設されていたとは知らなかった。まだ会場まで１時間はありましたが希望時間の回に申し込み、しばしＢｕｎｋａｍｕｒａ探索。カフェがあったりして食事が出来るようになっており、フロアの一角には美術品のオークション会場！まであってびっくりしました。ガラス越しだけど生でオークション見ちゃったよ、すげー。
　それで外国人さんの姿がちょっと多目なのかも？
　ご飯食べている人もただ映画観に来た、芝居観に来たという風ではなく、なんとなくビジネスマンな人も散見されたのは、オークション関係の人だった、のかも知れません。
　身近に知らない世界が広がっているもんだなあ。

　Ｂｕｎｋａｍｕｒａをうろうろしただけでは時間が潰せず、東急も見てみる事に。服や宝飾品はあんまり興味ないし、金がないのでとりあえずデパ地下に直行。クリスマスや正月関連のが多いです。駅から距離があるせいか（それでも１キロ程度だと思うけど）、日曜の割りに人はいない。その分ゆっくり見られて良いのかも知れないけど。
　荷物持って映画見るのも何だから目星だけ付けようと見て回り、ローストビーフとミニシュトーレンにロックオン。
　それでも時間が余ったので１Ｆのブランド店を中には入らず見て行く。グッチ、エルメス、フェンディ、ブルガリ、シャネル、クリスチャンディオール等僕でも知っているようなブランドが並んでいました。
　うおー、僕みたいな貧乏人入れないよ。そんな僕の脇を思いっきり普通の格好のお兄さん２人が仲良く入って行きました。普段着だと気後れしませんか？
　基本的にブランドには興味がありませんが、今月まで販売中のブルガリのアニバーサリーリングが欲しいなあと思っています。こういうデザイン好きだし、価格も手頃で売り上げの一部が寄付される、というが良い。
　明日のボーナスの額によっては買っちゃおうかと思っています。　
　アクセサリーも全然持ってないんで、買ったら唯一のアクセサリーになります。身に付けるか分かりませんが。

　で、映画はとっても面白かったです。何だかチェーザレ・ボルジアを思い出します。違うのは主人公コンサルヴォが父親のジャコモみたいになりたくなかった所。結局なっちゃうんですが。
　ジャコモは弟は母に愛されているのに自分は母の愛を与えられなかった、嫌われていたと思って性格があんなになってしまいましたが、その息子であるコンサルヴォもまた父親は自分を憎んでいるのだと思い、ジャコモもコンサルヴォは自分や一族を憎む疫病神だと思う………負の連鎖。
　他の一族の面々も貴族らしく華やかながらドロドロしてます。日本が舞台だと如何にも芝居っぽくて醒めますが、イタリアが舞台だと本当にありそうな感じがします。
　ガンスリンガーガールでベルナルドさん（ベアトリーチェの担当官ですよ）が「イタリア人は存外悲劇好きな国民」と言うシーンがありますが、病気や自殺、老衰も含め何人か死にます。大往生な人が殆どいません。
　あとイタリア人は国への帰属意識が低いのも良く分かります。イタリア人ではなくナポリ人、ローマ人、シチリア人とかなんですね。この感覚は他の国の人には分かり難いかな。僕も東京人であって日本人じゃない、って思った事ないし。

　誰も幸せになれないような話しなんですが、ジャコモはベルルスコーニ首相を暗くした感じに見えました。ベルルスコーニさん絶対金も権力も女も好きだ！な人だと思うので。ただ奥さん強いけど。明るいし口で災い呼んでたり他所の話だからか憎めないキャラだけど、ベースが一緒だと思う。
　他に気になった人はコンサルヴォの従兄弟でコンサルヴォの妹と結婚したミケーレ。公爵家の長男ですが散々醜男と言われます。晩生なのかマザコンなのか、舞踏会で母親にお前も誰か踊りに誘いなさいと促されると「ママと踊る」とか言い出すような弱気で太った男。悪い人じゃないのですが、非常に可愛そうな役回りです。彼自身は何一つ悪くないし、多分登場人物の中では１番良い人っぽいんですが………
　ミケーレの弟ジョヴァンニーノの子供時代の超可愛い姿は必見。悪戯好きそうだけど可愛いです。坊主頭で修道院暮らし最高。序盤しか出ないんですがね。

　ＤＶＤ出たら買う予定です。
　本編前に流れた予告を見て、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」も見たくなりました。正に大英帝国全盛期の頃の話。海賊紳士が調子に乗りまくった頃の話だなあ、スペイン兄ちゃんがフルボッコになる辺りだよなあと思ったら、すんごい見たい。多分スペイン殆ど出ないと思うけど。