THEハプスブルク展行って来ました

　今日は月末なので午前中だけ休日出勤で会社に行き、お昼には退社出来ました。その足で六本木というか乃木坂の新国立美術館に直行、ハプスブルク展を観に行きました。
　今週になって読売新聞さんから招待券を貰い、期限が今月中だったのでかなりギリギリでした。平日の仕事帰りに行けたら良かったのですが、６時で閉まってしまうし、金曜でも７時半までに行かないと駄目なので間に合わず、土日しか行ける日がなかったので月末に行けるかちょっとドキドキしました。

　余裕で美術館に到着。
　ハプスブルク展が始まって１ヶ月程経った所為か土曜日の割にはそんなに混んでいませんでした。但し、今回の目玉と思われる「１１歳の女帝マリア・テレジア」と「オーストリア皇妃エリザベート」の前はすごく混んでました。この２点は入り口からすぐのエリアです。滅茶苦茶混んでいるのですぐ分かると思います。
　この２点以外だと明治天皇がハプスブルク家に送った日本画の前が混んでいたくらいで、あとはそんな待つ程の混み具合の所はなかったです。

　僕が観たかったのはやっぱり「１１歳の女帝マリア・テレジア」と「オーストリア皇妃エリザベート」、あと「白衣の王女マリア・テレサ」の３枚でした。どれもテレビや本では見た事があったのですが、本物は機会がなかったので。
　どー見ても１１歳に見えないけどすごく綺麗で可愛いマリア・テレジア。この時点で聡明そうな顔してます。ああ、ローデリヒさんやギルベルと、フリッツ親父の顔が脳裏に浮かんで消えないよう。
　顔、特に眼が綺麗です。あと袖のレース部分が絵とは思えないくらい、立体感があって細かいです。日本画もいいけど、西洋画はその質感を伝えてくるのがすごいよなあ。
　
　この絵の真向かいに「オーストリア皇妃エリザベート」があります。
　マリア・テレジアの絵に比べると全身が入っている所為もあるのでしょうが、デカイです。ほぼ等身大と思われるサイズですが、顔が小さいです。流石世界三台美女。顔の辺りは鮮明に書かれていますが、絵の端に向かって段々ぼかした様な感じです。ドレスのレースのふわふわ加減と透け具合が綺麗だあ。
　美人だけどどっちかというと不幸な人生だったんですよね、エリザベートさん。この絵の時点では２８歳だそうですが、それよりもうちょっと年上に見えます。西洋人はやはり老けて見えちゃうもんなのか。僕と同世代の女性に見えなかった。

　上記２点がハプスブルクエリアにありますが、そこから大分先に行った所に「白衣の王女マリア・テレサ」があります。生まれて間もなく結婚相手が決まっていたり、２２歳の若さで亡くなっていたり、王族に生まれても自由とかなくて大変そうだよなあなんて思ってしまう絵です。この絵の左には４歳で亡くなった王子の絵があります。王族でも病弱だったりしてすぐ死んじゃうんですよね。そう思うと今の人なんて昔の王族よりよっぽど良い生活している気がします。
　王族、貴族も皆が皆お金があって贅沢三昧、遊び呆けていた訳ではない。バリバリ働き、休みもあんまりなかったりもするんだろうし。

　もし僕がヨーロッパの王族や貴族に生まれていたら、さぞ苦痛に満ちた人生であっただろうと思う。人と関わるのはあまり好きじゃないし、連日の夜会なんて想像するだけで胃が痛い。挙句殆ど面識のない人と結婚させられたらなんて思うと吐きそう。
　今の時代の今の立場に生まれて良かったと心底思う。贅沢こそ出来ないけど、結構満ち足りた生活をしているのだから。

　お目当て３枚以外で気になったものと言えば、どういう経緯で展示してあったのか謎ですが、「フィレンツェのシニョーリア広場」なる絵がありまして、一目見て「あ、これあそこじゃん！」って分かりました。矢張り実際に行った、見た経験があると違いますね。
　あの建物の所から見た図なんだな、この下に「ザビーネ女の略奪」とかがあるんだよね、そうそうこのポセイドンの像の後ろでサンドイッチ食べたんだっけ等思い出します。
　やー、懐かしいなあ。

　特に印象に残ったのは以上４点。
　この４点はポストカード買わないとね！と心に決めつつ、お土産エリアを周回。ポストカードや複製ポスター、栞にチケットホルダー、クリアファイル、切手など５０００円程注ぎ込んでしまいました。でも良い買い物だと思う。
　マリア・テレジアのグッズが殆どで、エリザベートさんもちらほらな感じです。オーストリア発祥と思われるお菓子屋さんや食器も出てましたが、いかんせんお高いのでスルー。さりげなく郵便局までいました。特別消印を押して貰えるみたいです。
　あとお土産エリアはかなり混んでおり、ポストカードは目当てのもの見付けるのも一苦労でした。スタッフの人に番号言えば取って貰えるんですが、よく見えないんだよー。

　久しぶりの絵画鑑賞はなかなか楽しかったです。やっぱり好きな絵を存分に堪能するのは良いなあ。また招待券貰えたら行きたいなあ、なんて思ってます。